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訪問美容師になるには?必要手順を6項目で解説(働き方や資格・営業方法など)

2022.01.07

笑顔の訪問美容師とお客様

訪問美容師になるには、訪問美容専門の知識やスキルの習得・資格や道具の準備など、いくつかの工程が必要となります。

今回は訪問美容師として活動するために実践すべき6つの項目について、関西で訪問美容サービスを提供する「GOCHOKI」がわかりやすく解説いたします。

【この記事がおすすめな人】
・訪問美容師になるまでの手順を知りたい人
・訪問美容師にはどんな働き方があるか知りたい人
・訪問美容師に必要な資格を知りたい人
・訪問美容師の知識やスキルはどうやって習得するか知りたい人
・訪問美容師の開業時に必要な手続き、届出を知りたい人
・訪問美容の集客方法を知りたい人

訪問美容師とはどんな仕事?

訪問美容のイラスト

訪問美容とは、高齢や心身の不調・育児出産など何らかの原因で美容室へ足を運べない方のために、美容師がお客様の自宅や施設へ訪問し、ヘアカットやカラーなどのサービスを提供する仕事です。

昨今の高齢化・在宅医療の促進に伴い、訪問美容師の仕事は今後ますます需要が高まると予想されます。注目度は高い一方、まだ参入者がそれほど多くない業界でもあるので、競合の少ない今のうちから、訪問美容師としての活動を進めておくと良いかもしれません。

【訪問美容師として活動するメリット

ニーズの増加が期待できる業界で働ける
自分のお客様へ生涯にわたり美容師サービスを提供できる
・時間の融通が効きやすく、仕事とプライベートの両立が図りやすい
・サロン美容師と掛け持つことで、効率よく収益化できる場合もある
・店舗が必要ないため、個人でミニマムに始めやすい
・美容師として老若男女を問わず、幅広い知見やノウハウを身に付けられる

 

訪問美容師になるにはどうすればいい?考えるべき必須項目6つ

美容道具_必需品

実際に訪問美容師として活動するためには、資格取得や機材の準備などいくつかの工程をふむ必要があります。

【訪問美容師になるための必須項目】

1.訪問美容師としての働き方を決める
2.必要資格を取る
3.訪問美容師の働き方・技術を学ぶ
4.(開業の場合)必要な届出を提出する
5.必要な道具を準備する
6.営業活動をおこなう

以下の段落では、それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

まずは訪問美容師としての働き方を決める

まずは自分が訪問美容師として、どのように活動するかを決定します。訪問美容師の働き方には、大きく分けて「自分で開業する方法」と「企業に所属する方法」があります。

また個人で開業する場合にも、専業なのか・副業なのかという選択肢があります。

1.開業するか、企業に所属するか 

訪問美容師の働き方には、自分で訪問美容サロンを開業するパターン訪問美容サービスの会社に所属するパターンがあります。

「開業する」場合のメリットは、会社に所属しない分、自分のペースで好きな時間に訪問美容師の仕事を入れられるです。現在、サロン経営やフリーランスの美容師として働いている方には、並行して訪問美容の活動ができる、こちらの労働スタイルがおすすめです。

一方で「企業に所属する」場合のメリットは、設備機器の用意や自分で集客をする必要がなく、手軽に始めやすいという点があげられます。また美容師免許さえあれば未経験から働けるため、まずは訪問美容の現場に慣れたい方や美容師の仕事にブランクのある方などにおすすめです。

自分のライフスタイルや美容師としてのキャリアを踏まえ、より適切な働き方を選択しましょう。

開業するための手続き

訪問美容師として開業するためには「独立に必要な届出」と「訪問美容サービスを始めるための届出」の2種類の手続きが必要です。

独立に必要な手続き
・開業届の提出
・国民年金の加入
・国民健康保険の加入
・確定申告の実施

訪問美容の開始時に必要な手続き

活動する地域によっては、各自治体への届け出が必要。申請せずに訪問美容の活動をすると、市の条例に沿って罰則が与えられるため要注意。

各種、必要な手続きや届出に関しては、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

訪問美容師はじめての確定申告のやり方!必要な理由や手順をわかりやすく解説
【関西2府4県+α】訪問美容を始めるうえで届出が必要な自治体を徹底調査してみた

 

訪問美容師に必要な資格と取得方法

資格の勉強をする女性

必須資格とされているのは、実は「美容師・理容師」の資格のみです。訪問美容仕事となると福祉や医療に関する資格が求められそうですが、特に規定では定められていません。

つまり現在すでに美容師として活動をしている、あるいは美容師免許を取得している場合、希望すれば明日からでも活動できるということになります。

美容師免許を取得していない場合は?

もし「美容師免許」を取得していない場合、まずは美容師国家試験の実技・学科試験に合格し、資格を取得する必要があります。国家試験を受験するためには、厚生労働大臣あるいは都道府県知事指定の美容専門学校に入り、昼間・夜間課程で2年以上、もしくは通信課程で3年以上を修了する必要があります。

「介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)」資格は取得するのがおすすめ

必須資格ではないものの取得をおすすめしたいのが、厚生労働省の認定資格である「介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)」です。寝たきりの方の介助や車椅子の使い方など、介護現場で必要とされる知識やスキルを、計130時間の講義を通じて習得できます。

高齢者や要介護者の方を施術する心構えとして、いずれかのタイミングで取得することを強くおすすめします。サロン業の隙間時間に受講される方や、訪問美容の活動を始めてから並行して通われる方もいらっしゃいます。


【おすすめの記事】
【徹底解説】訪問美容師が「介護職員初任者研修」を受ける本当のメリット│受講者のリアルな声も紹介

訪問美容に関する知識・技術の学び方

介護職員初任者を受講する様子

美容師として優れた施術技術を備えていても、勝手が異なるのが訪問美容の現場です。例えば全身麻痺で体勢の変えられないお客様長時間椅子に座れないお客様への施術となれば、普段とは違う方法で対応する必要がありますよね。

こういった業界独自のスキルや知識を学ぶためには、いくつかの方法があります。

訪問美容の養成講座・スクールに通う

都市部であれば、大手企業が主催する訪問美容専門のスクールが開催されています。訪問美容のみに特化しているため、業務ノウハウを効率よく学べます。料金設定は1日で1万~3万円ほどの事業所が多いようです。

訪問美容のセミナーに参加する

訪問美容に関する概要を学ぶのであれば、単発のセミナーへ参加するのもおすすめです。1回あたりの料金は3,000~1万円以下と低めの物が多く、まずは訪問美容についての概要を把握したい方におすすめです。

介護職員初任者研修を受ける

先述した「介護職員初任者研修」では、カットやカラー方法などは学べないものの、介護現場での立ち回り方や介護者の方との接し方、ヘルパーさんとのコミュニケーション方法など、実践的な内容が学べます。

また「介護職員初任者研修」の肩書をもっておくと、実際に仕事をする中で “ケアマネさんやお客様から信頼を得やすい” といったメリットも存在します。

知り合いの訪問美容師に相談する

周囲に訪問美容ですでに活動している方がいれば、ぜひお話しを聞いてみることをおすすめします。働き方や開業方法はもちろんですが、苦労も多い訪問美容師という仕事のリアルを聞いておくことは、訪問美容の道を選択する上で必要な要素です。

周囲にいらっしゃらない場合も、FacebookなどSNSを活用し、自らアポイントを取ってお話しを聞きに行くと良いでしょう。

 

訪問美容に必要な道具と準備するもの

美容師の道具

赤字=訪問美容でのみ使用する道具

カットに必要な道具

シザーズ、コーム、 レザー、バリカン(念のため充電器も持参しておくと安心)、トリマー、ブラシ 、スタイリング剤 、カットクロス 、ネックシャッター、 タオル 、フェイスブラシ(ネックブラシ) 、ベビーパウダー(シッカロール)

 

シャンプーに必要な道具

移動式シャンプー台(必須ではない)、お湯(訪問先で借りる)、バケツ、シャンプー剤、シャンプークロス、ドライヤー、タオル

 

カラーに必要な道具

カラー剤(1剤、2剤、ヘナなど)、カラーカップ、ハケ、マドラー、はかり、イヤーキャップ、保護クリーム、カラークロス、カラーグロープ、カラー用タオル、タイマー

 

パーマに必要な道具

パーマ剤(1剤、2剤など)、ロッド、ペーパー、ゴム、キャップ、パーマクロス、アプリケーター

 

その他、必要な道具

ゴミ袋、養生テープ、養生シート、ブルーシート、手鏡、鏡、スリッパ、粘着テープ、ミニほうき、延長コード、名刺、領収書、おつり、筆記用具、印鑑、消毒液、使い捨てのゴム手袋、カット用椅子(自分が座るもの)、ワゴン(作業台)、持ち運び用の大きなリュックやスーツケース

 

最近では訪問美容の仕事に特化した、便利なアイテムも徐々に増えています。訪問美容のアイテムについては、以下の記事を参考にしてみてください。
訪問美容に必要なものリスト保存版!現役プロ2組のおすすめも紹介


また水を使わない手軽な「ドライシャンプー」は、訪問美容の業務において強い味方です。こちらの記事では、ドライシャンプーの使い方やおすすめ商品についてまとめています。
訪問美容に便利なドライシャンプーとは?使用手順からおすすめ商品まで解説!

 

訪問美容師の仕事先の見つけ方・営業方法

訪問美容に最低限必要な準備が整ったら、実際にお客様の家や施設へ訪問し、施術をおこなうことになります。訪問美容師としての成功は「集客力」にかかっているといっても過言ではありませんが、実際この集客に苦戦される訪問美容師さんは少なくありません。

訪問美容のお客様となり得る訪問先は、主に以下の3つです。

・個人のご自宅(初心者おすすめ度:★★★)
・介護施設(初心者おすすめ度:★★☆ ※要介護度による)
・病院(初心者おすすめ度:★☆☆)

どの訪問先で仕事をしたいかに応じて、営業先やアプローチ方法にも違いがあります。始めたてのころは、なるべく医療度や要介護度の低い施設・あるいは個人のお客様から担当するのがおすすめです。

 

訪問美容師におすすめの集客方法6選

「バリバリ営業するのは気が引ける……」という訪問美容師の方にもおすすめの実践しやすい6つの集客方法についてご紹介します。

1.ケアマネージャーさんへ開業の挨拶にいく

開業して必ず実践して欲しいのが、訪問美容サービスを始めた旨を、訪問エリアで活動されるケアマネージャーさんにご報告にいくことです。高齢者や要介護者の方と数多く関わるケアマネージャーさんは、今後活動をする上で関わる機会の多いお仕事です。

信頼してもらうことでお客様を紹介していただけるケースもあるため、まずは自身の顔と名前・サービスについて知っていただきましょう。

【おすすめ記事】
訪問美容師はケアマネージャーさんとの繋がりが大事│出会える場所や顧客を紹介してもらう方法

 

2.チラシ制作

口頭だけでサービスの説明を網羅することは難しいでしょう。サッと手渡せる資料として、あなたの訪問美容サービスに関するチラシを作成しておくと便利です。ケアマネージャーさんへの訪問時も、可能であれば名刺とあわせてチラシを手渡せるとベストです。

チラシにはサービス内容や料金など必要な情報を、分かりやすく記載。利用者の方に安心してもらえるよう、必ず顔写真も掲載しましょう。

【おすすめ記事】
訪問美容のチラシの作り方&配り方 | ポイントは”捨てられないチラシ”にすること

 

3.ポスティング

アナログな手法ではありますが、サービスの対象である高年齢層のお客様にとって、ポスティングは実は効果的な施策です。該当エリア内で、高齢の方が済んでいらっしゃいそうなご自宅を厳選してチラシを投函しましょう。

 

4.サロンのお客様に宣伝する

もしあなたがサロンの経営者であったり、フリーランスの美容師として活動している場合、サロンのお客様にも訪問美容サービスの宣伝をおこないましょう。「最近、こんなサービスを始めたんですよ」と伝えておくだけでも、後々ご家族やお知り合いの方をお客様として紹介してもらえる場合があります。

 

5.ホームページを作成する

「訪問美容 大阪市」などで検索したとき、検索結果にぱっとあなたの訪問美容サービスのサイトが表示されれば、きっとそこからアクセスされるお客様もいらっしゃるでしょう。

訪問美容サービスを探す場合、サロンのように実店舗がないため、多くの方は紹介ネット検索でサービスを活用します。サービスの概要や料金・コンセプトなどが明瞭で、申し込みしやすいホームページを作成しましょう。

安ければ10万円程度で業者に依頼できますし、最近は個人でも手軽にサイト作成のできるサービスが多数あります。

【おすすめ記事】
訪問美容のホームページ作成に必要な11の項目を紹介!業者と自作それぞれのメリット・デメリットも解説

 

6.SNSで訪問美容の活動を発信する


訪問美容としての活動をTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSで、地道に発信していく方法もおすすめです。というのも投稿経由でサービスの存在を知ってもらえたり、問い合わせに繋がったりする可能性も十分に考えられるためです。

またSNSで日々活動内容を報告することで、お客様から親近感をもっていただけたり「この人に依頼してみたいな」と興味をもってもらえたりします。まずは1つだけでも構わないので、自分と相性の良いものから発信してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

鏡を見て微笑むマダムと訪問美容師

今回は「訪問美容師になるには」をテーマに、訪問美容師としての活動に必要な資格や準備などについて解説いたしました。いかがでしたか?

訪問美容は何らかの事情でご自宅を出られない、多くの方を笑顔にする魅力的なお仕事です。これから訪問美容をはじめようという方にとって、本記事がすこしでも参考になれば幸いです。

GOCHOKIでは関西を中心に「サロンオーナーがご自宅に伺う訪問美容サービス」として活動しています。ぜひGOCHOKIのサービスや特徴についても覗いてみてくださいね。