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訪問美容師はケアマネージャーさんとの繋がりが大事│出会える場所や顧客を紹介してもらう方法

2021.11.05

ケアマネ

訪問美容師として活動していく上で、活動地域におけるケアマネージャーさんとの信頼関係づくりは、欠かすことのできない重要な要素です。

今回は「訪問美容師はケアマネージャーさんとのつながりが大事」というテーマにて


・ケアマネージャーさんとは?
・なぜ訪問美容活動でケアマネさんとの関りが重要なのか?
・ケアマネさんと接点を持つには、どこに行けばいい?
・ケアマネさんと良好な関係を作るための具合的な方法・手順

などを詳しくご紹介します。

今更聞けない「ケアマネージャー」さんとは

ケアマネイラスト

「ケアマネージャー(通称、ケアマネ)」さんの概要について、改めて確認しておきましょう。

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは、要介護者や高齢者など「介護を必要とする」方が問題なく介護サービスが受けられるようなサポートをする職種です。具体的には、介護サービスを受けるための計画書(ケアプラン)を作成したり、デイサービス・訪問介護などの介護サービスを紹介・手配したりといった役割を果たします。

その他にも、介護サービスの利用者やそのご家族のためとなる、幅広い業務に従事するのがケアマネの役割です。

訪問美容でケアマネさんとの関係づくりが重要な理由

訪問美容師として活動していく上で、ケアマネージャーさんとの良好な関係づくりは欠かせない要素です。

というのも、ケアマネージャーさんは訪問美容のメインターゲットとなる「要介護者」「高齢者」のお客様に関する、広く深いネットワークを持っているためです。

「担当者」として多くの介護サービス利用者の方と定期的なお付き合いをされており、 在宅の利用者様であれば35人程度、施設の場合は100人程度まで目安に、1人のケアマネさんで担当されています。

例えば、ケアマネージャーさんが担当されている、在宅で介護を受けられているA子さん(70歳)がいらっしゃるとします。A子さんは本来、とても身だしなみに気を遣われる方ですが、最近足の調子を悪くしてしまい、思い通りに外出できないことに不満を抱いていました。

「これまで通り美容院に行きたいのに……」というA子さんの悩みを聞き、ケアマネージャーさんは「誰かA子さんの家に訪問して髪をカットしてくれる、丁度いい美容師さんはいないかな」と考えます。

このときあなたとケアマネージャーさんとの間に面識があれば「A子さんという方の訪問美容を頼みたいんですが」と、お客様を紹介してくれる可能性があります。

 

ケアマネージャーさんと接点をもてる場所とは?

実際にケアマネージャーさんと接点を持つためには、まず彼ら彼女らが「どういった場所で活動しているか」を知っておく必要があります。

活動範囲が多岐にわたるケアマネージャーさんですが、接点を持ちやすい主な場所としては以下の3つです。

・介護施設(特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホームなど)
・地域包括支援センター
・居宅介護支援事業者

「地域包括支援センター」とは、そのエリアに住むお年寄りやご家族が利用できる、地域の相談窓口のような施設です。ケアマネージャーさんが在籍し、高齢者の方のあらゆるお悩みに対応します。

「居宅介護支援事業者」はあまり耳馴染みがないかもしれませんが、地域包括支援センターに比べ、より「介護サービスを必要とする方」に特化した事業所。ケアマネージャーさんが常駐し、ケアプランを作ったり介護サービスに関する事務作業を行ったりしています。

上記いずれの場所でもケアマネージャーさんとの接触機会を持つことが可能ですが「居宅介護支援事業者」の場合は、お客様宅への訪問のため、不在にされている場合も多い印象です。訪問時は事前に電話でアポを入れるなど、あらかじめ在籍されているタイミングを見計らって訪問すると確実です。

またケアマネージャーさんが忙しい時間帯に問い合わせると、かえって先方の迷惑になってしまうことも。あらかじめ忙しくない時間帯を調べてから、電話や訪問日時のアポを入れるといった配慮が必要です。

 

ケアマネさん経由で訪問美容の仕事を紹介してもらう流れ

それでは、実際に「ケアマネージャーさん経由で訪問美容の仕事を紹介してもらうまで」の手順について見ていきましょう。今回はあくまでオーソドックスな流れですので、様々な紹介パターンがあることを念頭に置いて、参考にしてください。

仕事の紹介をいただくまでは、主に「ケアマネージャーさんに知ってもらう」「実際にお客様を紹介していただく」の、大きく2つのフェーズがあります。

 

ケアマネージャーさんに「自身の訪問美容サービス」を知ってもらう

先述した通り、ケアマネージャーさんは介護施設や地域包括支援センターといった場所に在籍していらっしゃり、こちらからのアプローチ次第で会っていただくことができます。

訪問美容サービスを開業したら、名刺やパンフレットを持参し、地域のケアマネージャーさんの元へ「訪問美容サービス」の紹介に足を運ぶのがおすすめです。

 

【主な流れ】

1.ケアマネージャーさんのいる場所(介護施設・地域包括支援センターなど)を複数ピックアップしリスト化する。

2.リスト化した事業所に問い合わせし「訪問美容サービスをはじめたので、ご挨拶とサービスのご紹介のため、お時間いただけませんか」いう旨をお伝えする。

3.「OK」をいただけたら、実際に訪問日時を調整する。あらかじめ先方が忙しくない時間帯をチェックしておくこと。また滞在時間は迷惑にならないよう、なるべく短めにする。

4.指定した日時に訪問。受付にて「事前にお時間を頂いていた○○ですが、××さんいらっしゃいますか」とお声がけする。まずは時間をいただいたことにお礼を伝え、簡単な自己紹介と、訪問美容サービスの紹介をする。このとき一方的にサービスを提案するのではなく、ケアマネージャーさんとの会話も挟みながら「良かったらご紹介いただけると嬉しいです」というスタンスで臨む。

5.連絡先の書かれた名刺・サービスのチラシやパンフレットをお渡しし、お礼を述べて帰宅。

 

第一印象を良くするため、訪問着は「スーツ」や「オフィスカジュアル」のような、カッチリしたものを選ぶと間違いがありません。髪の毛や化粧、服のシワなど細分にも気を付けましょう。

 

実際にお客様を紹介していただく


あなたの印象が良かったならば、後日ケアマネージャーさんからお客様を紹介いただける可能性があります。紹介はケアマネさんから「こういった在宅介護の方がいらっしゃるのですが……」と電話をもらうパターンもありますし、利用者の方やそのご家族から直接問い合わせをいただくパターンもあります。

 

1.ケアマネージャーさん、もしくは当人よりサービスを利用したい旨の連絡を受ける

2.お客様の様態や考慮する点など、事前にヒアリング(ケアマネ・もしくは当人や家族)

3.訪問・施術

4.ケアマネージャーさんへ施術時の様子を共有し、紹介のお礼を伝える

 

お客様を紹介いただいた場合は、施術後のケアマネージャーさんへの情報共有を徹底します。細やかな報告や配慮のある対応を続けることで、ケアマネージャーさんからの信頼が積み重なり、結果的に長いお付き合いを築くことに繋がるかもしれません。

 

ケアマネさん経由で訪問美容の問い合わせをいただいた体験談

鏡を見て微笑むマダムと訪問美容師

さいごにGOCHOKIにて、ケアマネージャーさん経由でお客さまをご紹介いただいた際の体験談をご紹介します。ぜひ参考にしていただければ幸いです。


(GOCHOKI担当者 Bさんの事例)

訪問美容サービスを立ち上げてすぐ、まずはご挨拶も兼ねてサービスの提供が可能なエリアのケアマネージャーさんを中心に訪問しました。私たちは「地域包括支援センター」に的を絞って事業所をピックアップし、足を運びました。

当時はコロナのご時世でもなく、外部者との接触がそれほど厳しくなかったため、事前のアポイントなしで訪問した事業所も多かったです(現在はコロナ対策の関係で訪問しても施設内に入れない場合があるため、事前アポイントメントを推奨します)。

当日はスーツ姿で、訪問美容サービスのパンフレットと名刺をセットにして持参しました。

施設へ訪問したら、まずは受付の方に「ケアマネージャーの××さんに、お時間をいただいている○○と申します。」とお声がけします。飛び込みの場合であれば「訪問美容サービスを近隣で始めたので挨拶をさせていただきたいのですが、ケアマネージャーさんはご在籍でしょうか?」とお声がけすると良いかと思います。

ケアマネージャーさんにお時間いただけたら、まずは「本日はお時間を取っていただいてありがとうございます。」と感謝をお伝えし、簡単な自己紹介、そしてサービスの説明という流れでお話しをします。「営業をする」というよりは「要介護者の方に役立つサービスをご紹介する」というスタンスで臨むと、熱心にお話を聞いてくださる方が多かった印象です。

また訪問時に良かったなあと感じたのが、すでに介護職員初任者研修の資格を取得していたことです。名刺に資格のことを記載していたら、それをきっかけに「資格取られてるんですね」「研修受けてみてどうでした?」など、何人かのケアマネージャーさんが声をかけてくださいました。

おすすめ記事:【徹底解説】訪問美容師が「介護職員初任者研修」を受ける本当のメリット│受講者のリアルな声も紹介

あとは「どんなサービスがあればお客さんに喜んでいただけますかね」など、相談ベースでヒアリングすると、親身に答えてくださるケアマネージャーさんもいらっしゃいました。

1回の訪問は滞在時間10~20分程で、何社かにまわってケアマネージャーさんに挨拶をしました。そうすると1カ月~半年後くらいにかけて、ポツポツとケアマネージャーさんからお問い合わせをいただけるように。「こういった利用者の方がいらっしゃるんですけど、訪問カットをお願いできますか?」であったり、「知り合いの施設で訪問美容師さんを探されてるんですけど、よかったら紹介させていただけますか」であったり、なにかきっかけのあるタイミングで、お声がけをいただけるようになりました。

訪問からすぐにお仕事に繋がったわけではありませんが、長期的な視点でお客様を紹介していただける良い関係づくりができたように思います。


以上、ケアマネージャーさんとのお付き合いから、実際に訪問美容の問い合わせをいただけた体験談でした。ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

 

まとめ

ケアマネ

今回は「訪問美容師はケアマネージャーさんとの繋がりが大事」というテーマで、その理由や実際にどうやって関係を作っていくのかなど、ケアマネージャーさんとの関わり方を中心にお話ししました。

本来サービスを必要としている要介護者や高齢者の方と、美容師とが上手くマッチングする上で、ケアマネージャーさんはそのきっかけとなる重要な存在です。ケアマネージャーさんと交流することで、訪問美容サービスを利用したいお客様に出会えるチャンスを積極的に掴んで頂ければ幸いです。

 

GOCHOKIでは今回のような、訪問美容師さんに役立つノウハウを毎月配信しています。ぜひそちらもあわせて覗いてみてくださいね。

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