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美容師が目標を持つメリット・目標の立て方!アシスタント、スタイリスト、店長

2025.08.29

美容師が目標を持つメリット・目標の立て方!アシスタント、スタイリスト、店長

美容師として働き始めてしばらく経つと、「どのような目標を持って仕事をすればいいのか」「どのような目標を持てば、やりがいを感じながらキャリアアップできるのか」という悩みを感じる方は少なくありません。

憧れの美容師となっても、目標を見失ったり、目標があいまいだったりすると、仕事のモチベーションが続かなくなることもあるでしょう。

ここでは、美容師が目標を持って働くメリットと、目標の立て方について解説します。

また、アシスタント、スタイリスト、店長など、役職に合わせた目標の立て方についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

美容師が目標を持つメリット・効果

美容師が目標を持つメリット・目標の立て方!アシスタント、スタイリスト、店長

目標を持って働くことには、以下のようなメリットがあります。

①達成感を得られる
②モチベーションの向上・維持になる
③着実なスキルアップと実績が獲得できる
④昇給、昇進につながる

目標を持ち、目標を達成しながら働くことで、上記のようなメリットを得ることができます。

多くの人は、達成感を感じられない状況が続くとマンネリ化してしまい、仕事にやりがいが見出せなくなってしまいます。

その時々の状況に合わせて目標を適切に立てることで、マンネリ化を防ぐことができます。

目標を立てるときのポイントについては後述します。

目標の立て方|美容師のステージ別

美容師が目標を持つメリット・目標の立て方!アシスタント、スタイリスト、店長

それではここから、アシスタント、スタイリスト、店長など、ステージ別の目標の立て方についてお伝えします。

①アシスタントの目標設定

アシスタント美容師の目標設定として考えられるものには、例えば以下のようなことが挙げられます。

・スタイリストを目指す
・美容師としての基礎スキルを獲得する
・カットスキルを上達させる
・カラースキルを上達させる
・シャンプースキルを上達させる
・接客スキルを上達させる
・コンクールで上位を取る

アシスタントの間は、スタイリストになるために、カットスキルの上達に時間を割くことになるでしょう。

アシスタントとしての目標を早く達成していくコツとして「先輩、オーナーに聞いてアドバイスをもらう」ことが挙げられます。

先輩、オーナーにアドバイスをもらいながらカットやカラーの練習をすることで「実践→アドバイスを聞く→改善」のサイクルを積み、スタイリストを目指していきましょう。

アドバイスをもらう際には、「将来どういった美容師になりたいか」というイメージを伝えることで、的確なアドバイスをもらえる可能性が高まります。

②スタイリストの目標設定

スタイリストになった美容師は、例えば以下のような目標を設定することができるでしょう。

・得意なスキルをさらに伸ばす
・固定顧客(リピーター)を増やす
・ヘアメイクなど関心ある分野について学ぶ
・自分独自のスタイルを構築し、セルフブランディングを考える
・トップスタイリストを目指す
・店長、ディレクターを目指す
・独立開業を目指す
・フリーランスを目指す

スタイリストになった美容師には「スキルをさらに磨く」「自分独自のスタイルを構築する」といった目標設定の方向性が考えられます。

また、さらにその先の目標として、サロンのトップスタイリスト、店長やディレクター、独立開業、フリーランスなど、スタイリストの次のステージを目指すことも可能です。

どの方向に進んでいくとしても、「美容師として、このスキルには自信がある」「他の人には負けない」と思えるものを作っていく必要があるでしょう。

このあたりから、セルフブランディングも意識していきましょう。

③店長、ディレクターの目標設定

店長、ディレクターになると、経営や事業運営など、これまでとは違う方向性の目標設定も現れます。

・経営方法を知り、実践する
・集客方法を学ぶ
・売上管理をする
・スタッフを雇い、人事管理をする

店長、ディレクターになると、例えば上記のような「経営知識や独立の知識を身につける」「売上目標を設定する」など、サロンを運営していくための目標設定が必要になります。

独立開業に必要な技術や知識については下記の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

参考:
美容師として独立するのによいタイミングはいつ?開業費用、収入相場も解説

美容師として目標を立てるときのポイント3つ

美容師が目標を持つメリット・目標の立て方!アシスタント、スタイリスト、店長

美容師として目標を設定するとき、押さえておくとよいポイントがあります。

それは以下の3点です。

①自分の強み弱みを把握する
②小目標、中目標、大目標を立てる
③定期的に目標設定を見直す

①自分の強み弱みを把握する

自分の性格や得意苦手など、自分の強み弱みを把握しておくことは、目標設定において非常に重要なポイントです。

例えば、予定通りに行動するのが苦手な人が、目標を達成するために分刻みのスケジュールを立てたからといって上手くいくでしょうか。

自分の性質を知った上で、継続可能、達成可能な目標を立てることが重要です。

「朝より夜の方が得意」「接客が得意」「マルチタスクは苦手」「予定を詰め込みすぎる」など、自分の強み弱みを把握した上で、目標設定していきましょう。

また逆に、「この目標はなかなか達成できないな…」と思ったときには、自分の弱みが達成を妨げているかもしれません。

原因を分析することで達成できる可能性を高めることができるでしょう。

②小目標、中目標、大目標を立てる

目標を立てるときには、「スタイリストになる」「独立開業する」といった大きな目標(大目標)だけを立てるのではなく、その道筋にある中目標、小目標も立てていきましょう。

なぜなら大目標だけを立てても、なかなか達成できないので達成感が感じられず、モチベーションを失ってしまったり、マンネリ化してしまったりするからです。

途中にある目標である中目標、「ちょっと頑張れば達成できそう」な小目標を立てることで、達成感、成功経験を積むことができ、努力を継続できるようになります。

小目標と中目標の例には、以下のようなものがあります。

◆小目標の例
・お客様に笑顔で挨拶する
・終業後、30分以上カットの練習をする
・美容師スキルに役立つ本を一ヶ月に一冊読む
・日記をつけ改善できそうな点があれば翌日改善する

◆中目標の例
・半年に一回は研修に参加する
・半年以内に月の指名数を1件増やす
・半年以内に売上を20%伸ばす
・カットやカラーの新しいスキルを身につける
・三ヶ月に一回カットを見てもらい、先輩にアドバイスを求める

このように小目標、中目標を立てることで、「これなら頑張ればできるかも」という気持ちが湧いてきます。

そして、あなたの今の状況に合った小目標、中目標を立てることで、「目標を立てることと達成すること」がモチベーションになっていきます。

ひとつひとつの達成感をしっかり味わいながら、楽しんで続けてみてください。

③定期的に目標設定を見直す

最後にもう一つ重要なのは、定期的に目標を見直すことです。

3年、5年と時間が経っていくと、あなた自身の知識や経験の量はもちろん、お客様のニーズにも変化が現れていても不思議ではありません。

「現在の自分が目指したい姿」に照らし合わせたとき、今の目標設定が適切かどうか、1年に1回は確認するようにしましょう。

そして、新しい「目指したい姿」のために目標の修正が必要であれば、積極的に調整していきましょう。

また、目標設定について悩んでいるときは、同僚や先輩に相談してみるとよいでしょう。

目標達成が難しい場合、美容師としての働き方を変えてみては?8つの選択肢

美容師が目標を持つメリット・目標の立て方!アシスタント、スタイリスト、店長

「目標を設定しても、今の職場ではやりがいやモチベーションが保てない」場合には、働き方を変えるのもひとつの手段です。

美容師の経験を活かせる転職先・働き方を8つお伝えします。

①他の美容室
②アイリスト
③訪問美容師
④フリーランス
⑤ネイリスト、エステティシャン
⑥美容メーカー
⑦ブライダル
⑧アパレル

①他の美容室

もっとも直接的に美容師の経験を活かせるのは、やはり美容室、サロンです。

「今働いている美容室の労働環境が良くない」「教育体制が整っていない」などの理由で退職を考えている場合は、より良い条件の美容室を探してみましょう。

②アイリスト

美容師の資格が活かせる転職先のひとつに、アイリストがあります。

なぜなら、アイリストは現在、美容師免許が必須の職業となっているからです。

美容師の仕事とも共通する「お客様の希望に合うデザインを考えて、実現したい」という思いを持っている方であれば、アイリストは有力な選択肢のひとつとなるでしょう。

③訪問美容師

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美容師には「美容室で働く」という選択肢の他に「訪問美容で働く」という選択肢もあります。

訪問美容とは、高齢や病気などで自力で外出が難しい方の自宅・施設に訪問してカット・カラーなどを行うお仕事です。

美容室での仕事と違い、予約の入っている時間にお客様の自宅や施設を訪問し、施術する働き方になります。
そのため、美容室で働くよりも拘束時間が少ない働き方です。

また、お客様に高齢の方が多いので、その点でも通常の美容室業務との違いがあります。

「上記のような条件が自分に合いそうだ」と思う方はぜひ、訪問美容師を選択肢のひとつにしてみてください。

訪問美容師についてさらに詳しくは、以下の記事に記載されています。

<関連記事>
知っておきたい訪問美容師のメリット・デメリット| 収入の話や活動の始め方も解説

訪問美容師の給料はどのくらい?サロンワークとの比較や給料アップの方法も

アシスタントからでも訪問美容師になれる?具体的な方法・訪問美容の始め方を解説

④フリーランス

近年、フリーランスで働く美容師も増えてきています。

「労働時間を自分で設定したい」「自分がやりたい仕事に注力したい」といった思いを持つ方であれば、フリーランス美容師が向いているかもしれません。

ただし、フリーランスになることは「お店を持たない独立」を意味します。

美容師としてのスキルや経験が浅い状態でフリーランスになると、お客様の獲得に苦戦してしまうでしょう。

フリーランスの美容師を目指す方は、美容師としての経験やスキルを磨くとともに、Instagramなどで自分のブランディングをしておくことをオススメします。

フリーランスの集客方法には他にも、以下のようなものがあります。

①お客様につないでもらう、紹介してもらう
②モデルハント
③ポスティング・チラシ配布
④SNSで発信
⑤ブログやホームページで発信
⑥予約アプリ
⑦訪問美容

これらの集客方法については、以下記事に詳細が載っていますので、フリーランス美容師に興味がある方はぜひご覧ください。

フリーランス美容師の集客方法7つ|成功するために押さえたいポイント

⑤ネイリスト、エステティシャン

美容師が目標を持つメリット・目標の立て方!アシスタント、スタイリスト、店長

サービスを提供して、お客様に喜んでもらう仕事として、ネイリストやエステティシャンも挙げられます。

ネイリストの場合、美容師としての美的センスやデザインセンスを活かして働くことが可能です。

また、エステティシャンの場合、美容師とは少し方向性が違いますが、エステというサービスを通して「お客様に綺麗になってもらう」「お客様に喜んでもらう」ことができるでしょう。

どちらも国家資格などは必要ありません。
入社後の研修や民間資格の取得などでキャリアアップをしていくことができます。

⑥美容メーカー

美容商品の開発や製造、営業、販売などを行う美容メーカーも、転職先として考えられる職業のひとつです。

美容師としてさまざまな美容商品を使っていた経験や、お客様のカウンセリングをしてきた経験が活かせるでしょう。

⑦ブライダル

ブライダルも、美容師のスキルや経験を活かして働ける業界のひとつです。

結婚式場では、ブライダル美容師がヘアアレンジ、メイクなどを行います。

ヘアアレンジでは美容師の経験やスキルをそのまま使えるでしょうし、メイクも「お客様を綺麗にする」という点では美容師の仕事に似た目的を持っているといえるでしょう。

⑧アパレル

アパレル業界では、美容師としての美的センスやおしゃれに対する感度の高さが活かせるでしょう。

特に、アパレル業界はトレンドを追う力が求められるので、美容業界のトレンドに強い方は向いている可能性が高いです。

また、アパレル業界は、接客スタッフだけでなく、スタイリスト、バイヤー、デザイナーなどさまざまな職種があるので、幅広い選択肢の中からキャリアを選び取っていくことができます。

まとめ

ここまで、「美容師が目標を持って働くメリット」「ステージ別の目標の立て方」「目標を立てるときのポイント」についてお伝えしました。

また、いわゆるサロン美容師以外の働き方として、アイリスト、訪問美容、エステティシャン、ネイリストなど、8つの選択肢を紹介しました。

そこで紹介した「訪問美容師」について、当サイト「GOCHOKI」では、訪問美容師になりたい方に役立つ内容の記事を多数掲載しています。

訪問美容に興味がある美容師さんは、ぜひ参考にしてください。

→ 訪問美容「GOCHOKI」のお役立ちコラム