BLOG

一人暮らしの親を心配する方へ!安心できる対策法6つ、サポートを考えるべき年齢の目安を紹介

2025.06.30

一人暮らしの親を心配する方へ!安心できる対策法6つ、サポートを考えるべき年齢の目安を紹介

親が一人暮らしをしていると、心配や不安が尽きませんよね。

特に、遠方に住んでいる場合や、日常的に顔を合わせることが難しい場合には、「元気にしているだろうか」「何か困ってはいないだろうか」と心配になる方も多くいらっしゃると思います。

一人暮らしの親に過度に干渉することなく、適切なサポートを提供するためには、親の状態や生活環境を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

本記事では、一人暮らしの親に感じる不安や悩み6つと、それに対する具体的な対策法6つ、さらにサポートを考えるべき年齢の目安について解説します。

一人暮らしの親への心配や悩み6つ

一人暮らしの親を心配する方へ!安心できる対策法6つ、サポートを考えるべき年齢の目安を紹介

一人暮らしの親を心配する方が、抱えがちな心配や悩みを6つ紹介します。
あなたの心配や悩みに一致するものはあるか、確認してみてください。

①ケガをしていないか
②病気になっていないか
③服薬管理ができているか
④認知症になっていないか
⑤詐欺や犯罪被害に遭っていないか
⑥孤独になっていないか

また、それぞれの心配や悩みへの対策法については後述しますので、そちらを合わせて参考にしてください。

①ケガをしていないか

親が一人暮らしをしている場合、転倒や打撲などにすぐ気づけないという点が心配です。

離れて住んでいると細かな変化に気づきにくいので、ケガをしていることに気づくのが遅れる可能性があるでしょう。

もし足が悪ければ、親自身で病院に行くことが難しいかもしれません。

②病気になっていないか

親が遠方に住んでいる場合、「病気になっていないか」ということも心配の種です。

発熱やせきなどはもちろん、高齢になると脳卒中や心筋梗塞といった急性の病気を発症する可能性もあります。

できるだけ早く気づけるように対策しておく必要があるでしょう。

③服薬管理ができているか

一人暮らしの親を心配する方へ!安心できる対策法6つ、サポートを考えるべき年齢の目安を紹介

若くて健康な人でも、「毎日忘れず、必要な分の薬を飲む」というのは難しいものです。
ましてや、高齢になり、必要な薬も増えている人であればなおさらでしょう。

一方で、服薬管理は非常に重要です。
なぜなら、飲み忘れや飲み違えが重篤な症状の引き金になる可能性があるからです。

適切な薬を、適切な分量飲めるように工夫する必要があります。

④認知症になっていないか

認知症は、早期発見、早期治療が重要な病です。

しかし、一人暮らしで一緒に生活している人がいないと、日常の些細な変化に気づきづらく認知症の発見も遅れてしまうかもしれません。

認知症を発症すると、程度にもよりますが、金銭管理や服薬管理が難しくなります。
また、介護サービスの利用も必要になってきます。

できるだけ早く気付ける環境を整える必要があるでしょう。

⑤詐欺や犯罪被害に遭っていないか

テレビやニュースでもよく耳にすることのひとつに「高齢者を狙った犯罪」があります。
有名なところではオレオレ詐欺や押し売りなどです。

そういった犯罪の実行者は、一人暮らしの寂しさや加齢から来る判断力の低下を利用してきます。

親がそういった被害に遭っていないか、定期的に確認する手段を持つ必要があります。

⑥孤独になっていないか

認知症の進行や能力低下を引き起こす大きな原因のひとつに「孤独」の問題があります。
特に配偶者を亡くした方は、孤独感が強まり、うつ病などのリスクも高まります。

一人暮らしの親が寂しさを感じていないかを把握するとともに、社会とのつながりを作るサポートをする必要があるでしょう。

一人暮らしの親への心配、悩みへの対策法6つ

一人暮らしの親を心配する方へ!安心できる対策法6つ、サポートを考えるべき年齢の目安を紹介

ここまで、一人暮らしの親を持つ人が感じる心配や悩みについて見てきました。

ここからは、それらの心配、悩みにどう対処したらいいのか、その対策法を紹介します。

①親の要望を聞きとる
②電話やLINEでの連絡を取る
③デイサービスを利用する
④訪問美容で髪を整えてもらう
⑤親の家の設備を充実させる
⑥親族や近所の人に協力してもらう

①親の要望を聞きとる

まず何よりも大切なのは「親がどう思っているか」をできるだけ聞き取ることです。

今のまま一人暮らしを続けたいのか、同居したいのか、一人暮らしができなくなったらどうしたいのか、などをできるだけ多く聞き取っておきましょう。

また、親が一人暮らしを続けたい場合には、生活リズムや習慣、人付き合いなどの話も聞いて、「問題なくできていること」と「困っていること」を把握しておきましょう。

そうすることで、適切なサポートを考えることができます。

考えられるサポートには、通院の付き添い、服薬管理、買い物や掃除の手伝い、ごはんの準備などがあるでしょう。

また、そういったことを聞き取るに当たって、エンディングノートが活用できます。

エンディングノートとは、本人に万が一のことがあったときに備えて、その人に関するさまざまな情報をあらかじめまとめておくノートです。
終活ノートとも呼ばれています。

エンディングノートの項目を確認しながら、親が頼りたい主治医や、親の持病、服用中のの情報、かかりつけ薬局、もしものときの連絡先なども把握しておくとよりよいでしょう。

②電話やLINEでの連絡を取る

電話やLINEなどを活用して、できれば1日1回以上、元気に過ごしているかどうかの確認をすることも大切です。
そうすることで、親の変化に気づきやすくなります。

また、もし何かあったときも、すぐに駆けつけることができます。

連絡頻度については、親の希望を聞いて調整するようにしましょう。
たくさん連絡するのが苦にならない人もいれば、頻繁に連絡することを負担に感じる人もいるからです。

お互いに負担になりすぎないよう、適切な頻度に調整していきましょう。

③デイサービスを利用する

一人暮らしの親を心配する方へ!安心できる対策法6つ、サポートを考えるべき年齢の目安を紹介

親の足腰がわるく、介護が必要な状態の一人暮らしだと、外出回数が減ってしまい運動不足になることも少なくありません。

外出の機会の確保、また他者との交流の機会を持つ方法として「デイサービス」という介護サービスがあります。

デイサービスでは日中の間の7〜8時間、施設でレクリエーションや体操、食事や入浴といった介護サービスを提供してもらえます。
また、家から施設まで送迎車を出してもらえる施設もあります。

デイサービスを利用するためには、先にケアマネージャーにケアプランを作ってもらう必要があります。

当日にいきなり頼むことはできませんので、その点ご注意ください。
より詳しくは以下の記事をご覧ください。

在宅介護のために外出できない介護者の方へ|利用できるサービス5選

④訪問美容で髪を整えてもらう

一人暮らしの親を心配する方へ!安心できる対策法6つ、サポートを考えるべき年齢の目安を紹介

もし、一人暮らしの親の足が悪く、外出やオシャレができていない場合、美容サービスである「訪問美容」を利用するのもよいでしょう。

訪問美容とは、美容室に足を運ぶことが難しい方のところに、プロの美容師が訪問して散髪を行うサービスです。

自宅までプロの美容師が訪問してくれるので、介護が必要な方であっても利用することができます。

散髪(カット)だけでなく、髪染め(カラー)やシャンプーなど、さまざまな施術をしてくれるので、まるで美容室に行ってサービスを受けているかのような気持ちを親に味わってもらうことができるでしょう。

訪問美容の具体的なサービスには、以下のようなものがあります。

訪問美容メニュー
・カット
・ブロー
・シャンプー
・お顔のお手入れ
・パーマ
・白髪染め、カラー
・トリートメント

参考コラム:
→ 【訪問美容】介護が必要な方向けの散髪サービス|利用料金、使い方

→ 訪問美容とはどんなサービス?お客様を喜ばせたいプロの美容師が感動を提供

→ 認知症の家族のヘアカットが大変!訪問美容をオススメする理由

⑤親の家の設備を充実させる

親が自宅で転倒やケガをしないために家の設備を充実させることは、安心に繋がります。
例えば、以下のような対策が考えられるでしょう。

・手すりの設置
・段差を減らす
・床付近の出っ張りを減らす
・歩きやすい動線を作る
・滑り止めマット
・IHコンロの設置
・消化器
・火災報知器
・緊急時の連絡先の掲示
・センサーライトの設置

親の自宅を、安全安心な環境にすることで親の住みやすさとあなたの安心を確保することができます。

上記の対策の一部には、介護保険が適用になるものもあります。
あなたの親が住んでいる地域でどういった補助金などが利用できるかは、お近くの地域包括支援センターにいるケアマネージャーさんに頼ってみましょう。

その地域で利用できる制度について、詳しく教えてくれるはずです。

⑥親族や近所の人に協力してもらう

親をサポートするとき、一人だけで抱え込むと、負担が大きくなりすぎてしまいます。
家族、親族、ご近所の方等、協力をお願いできる人をできるだけ確保しておきましょう。

特に、近くに住む知り合いがいれば、定期的に親の様子を見に行ってもらうことができます。
何か変化があったときには連絡してもらうようにしておくと安心です。

また、もしそういった知り合いに心当たりがない場合には、親の住まいの近くにある地域包括支援センターを頼ってみましょう。

センターには、ケアマネージャーというその地域の介護の専門家がいます。
その地域で利用できるサービスや施設などを考慮にいれながら相談に乗ってくれるでしょう。

一人暮らしの親をサポートする目安の年齢

一人暮らしの親を心配する方へ!安心できる対策法6つ、サポートを考えるべき年齢の目安を紹介

「一人暮らしの親が心配だけど今はまだ元気だし、いつ頃から準備すればいいのかわからない」という方もいらっしゃると思います。

ここでは、一人暮らしの親をいつからサポートすればいいのか、その目安となる年齢についてお伝えします。

要介護が増えるのは75歳

厚生労働省のデータによると、「75歳から要介護認定を受ける人が急増する」という調査結果が出ています。

具体的には「65~74歳で要支援の認定を受けた人は1.3%、要介護の認定を受けた人が3.0%であるのに対して、75歳以上では要支援の認定を受けた人は7.8%、要介護の認定を受けた人は22.1%」となっています。

引用元:厚生労働省「第1章第2節3(2)高齢者の介護」

このことから、介護が必要になるかどうか検討するタイミングとして、75歳という年齢がひとつの目安になると言えます。

75歳を過ぎたら気をつけたいサイン

親が75歳を過ぎて一人暮らしをしているときに、気をつけておくとよいサインは以下のようなものがあります。

・食事のバランスが偏る
・食事量が減る
・掃除、片付けが以前よりできなくなる
・外出の回数が減る
・同じ話を繰り返す
・忘れっぽくなる

これらのようなサインが出始めたら、ご家族や地域包括支援センターのケアマネージャーと話し合いながら、状況を注視しておきましょう。

早めに準備をしておくことで、お互いに無理なく親の生活をサポートしていくことができます。

まとめ

ここまで、一人暮らしの親に対して感じる不安や悩み6つと、それに対する具体的な対策方法6つ、さらにサポートを考えるべき年齢の目安を解説しました。

年齢が上がるにつれて親の一人暮らしは心配になるものです。

ですが、ここでお伝えしたサインを意識しながら、地域包括支援センターなどの支援機関にできるだけ早く繋がることで、あなたにも親にも無理のないサポートプランを考えていくことができます。

あなたと親の状況に合わせてこの記事の情報を参考にしてみてください。

当サイト「GOCHOKI」では、心配、悩みへの対処法のひとつとしてご紹介した「訪問美容」に関する内容の記事を多数掲載しています。

訪問美容に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

→ 訪問美容「GOCHOKI」のお役立ちコラム