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美容師が感じやすいストレスと対処法4つ!アシスタント、スタイリストの悩み

2025.07.30

美容師が感じやすいストレスと対処法4つ!アシスタント、スタイリストの悩み

「憧れて美容師になったけど、仕事が大変すぎてストレス…」
「美容師の仕事は好きだけど、人間関係や労働環境に悩んでいる…」

憧れの美容師として働き始めた方の中には、上記のような悩みを抱える人も少なくありません。

この記事を読んでいるあなたも、美容師として働くことに伴うストレスに悩まされているのではないでしょうか。

本記事では、「美容師あるあるなストレス」「そのストレスへの対処法」をお伝えします。

また、対処法を踏まえてもどうしてもストレスを軽減することが難しい方に向けて、「働き方を変えてみる方法」についても紹介しますので、そちらも参考にしてみてください。

美容師あるあるなストレス|3つの立場から

美容師が感じやすいストレスと対処法4つ!アシスタント、スタイリストの悩み

美容師のストレスと言っても、立場によって感じるストレスは違ってきます。

ここでは、アシスタント、スタイリスト、オーナーの3つの立場に分けて、それぞれの立場で発生しやすいストレスについて述べていきます。

①アシスタントが抱えるストレス

美容師のキャリアの出発点はアシスタントです。

アシスタントとして経験を積み、一人前のスタイリストを目指していく必要があります。
そんなアシスタントが、仕事中に感じやすいストレスには以下のようなものがあります。

◆ゼロからすべてを学んでいく
アシスタントとしてサロンに入ると、最初は右も左もわかりません。
ゼロからすべてを学んでいくことになります。

どの仕事でも最初はゼロから始めなければいけないのは仕方ないことですが、大きなストレス要因のひとつであることは間違いないでしょう。

◆スキルアップのための研修、練習
アシスタントは、サロンで必要なスキルを学び、美容業界の基本を身につけていく段階にあります。
そのため、毎日カットやカラーの練習をしたり、研修に参加したりする必要があります。

自分の時間を削って練習、研修時間に充てる必要がある場合、そのことをストレスに感じる人も少なくないでしょう。

◆接客の対応
人によっては、接客がストレスになる人もいるでしょう。

学生時代から接客のアルバイトなどを経験していれば、そんなにストレスを感じることはないかもしれませんが、「接客自体初めて」という人にとっては、どのようにお客様に接してよいかわからず、その不安感や焦りがストレスになりえます。

◆長時間労働
アシスタントは、その名の通りスタイリストやオーナーの補助、サポートとして働きます。

そのため、長時間の立ち仕事による体力的な負担に加えて、付いている先輩やお客様への気配りといった精神的な負担も発生します。
そのことがストレスとなり、心身の不調に繋がることもあるでしょう。

◆給料の少なさ
アシスタント時代は、まだ一人前のスタイリストとは見なされていないので、給料が少ない職場もあります。

「こんなに働いているのにこれだけしかもらえないのか」という不満がストレスとなることも十分考えられます。

②スタイリストが抱えるストレス

アシスタントとして経験を積み、スタイリストとなった美容師が仕事上で感じやすいストレスには、以下のようなものが考えられます。

◆お客様との関係性
スタイリストは一人前の美容師として、自分の受け持つお客様との関係性を築いていく必要があります。

お客様の希望を聞き取り、理想の髪型を実現していくことには楽しさもある一方で責任も伴います。
信頼関係を上手く築けなかった時は、クレームに繋がることもあります。

◆職場の人間関係
スタイリストになると、サロン内の人間関係も見えてきます。
同僚と良好な関係性を築けなかったり、先輩と意見が対立したりするかもしれません。

そういった人間関係の煩雑さからストレスを感じることもあるでしょう。

◆後輩の育成
スタイリストになると、後輩に対する育成も業務内容に入ってくることがあります。

後輩が、美容に関する価値観の合う素直な人であればストレスとなることは少ないかもしれませんが、価値観が合わなかったり、性格が合わなかったりすると、ストレス要因になる可能性があります。

③オーナーが抱えるストレス

最後にオーナーが感じやすいストレスについてお伝えします。

◆経営への責任
オーナーは、自分のサロンの売上を管理し、維持していく必要があります。

常に「売上」「経費」といったお店の数字を考え、運営していくことにはやりがいもありますが、ストレス要因ともなりえます。

◆人事への責任
職場環境を整えることや新人の採用もオーナーの職務となります。

そのため、スタッフ間のトラブルを仲裁すること、やる気があってすぐには辞めそうにない新人を見定めて採用することなど、オーナーは様々なことに気を配らなければなりません。

美容師によくあるストレスへの対処法4つ

美容師が感じやすいストレスと対処法4つ!アシスタント、スタイリストの悩み

美容師のストレスに対する対処法として、以下の4つが考えられます。

①上司、先輩に相談する
②人間関係の改善にチャレンジする
③スタイリストになるまで乗り切る
④職場を変えてみる

美容師の仕事を続けていくためには、自分に合う対処法を見つけていくことが大切です。
それぞれの対処法について、具体的に見ていきましょう。

①上司、先輩に相談する

人間関係や労働環境などに不満やストレスがあれば、上司や先輩の中から信頼できる人に相談してみましょう。

上司は基本的に「スタッフに辞めてほしくはない」「良い職場にして、良いサロンにしたい」と思っている人が多いでしょうから、相談することで状況が改善される可能性があります。

また、先輩であれば、その先輩自身が行ってきた対処法を教えてもらえるかもしれません。
先輩と話をすることで、自分自身の視野が広がって、解決策、改善策を見つけることができる可能性もあります。

相談することで現状が改善される可能性は十分あるので、ひとりで抱え込みすぎず、信頼できそうな人に相談してみましょう。

②人間関係の改善にチャレンジする

人間関係がストレス要因となっている場合、「その人間関係に向き合い、関係性の改善にチャレンジしてみる」という対処法があります。

相手に対する不信感が溜まると、自分から相手への態度もそっけなくなったり冷たくなってしまったりすることがあります。

また、人間関係の悪化の原因が相手でなく、自分にもあるケースもあるでしょう。

どのような場合でも、他人を変えることは難しいので、まず自分に変えられるところがないか考えてみるのもひとつの手段です。

「出勤時、笑顔で挨拶するようにしてみる」
「礼儀正しく振る舞うよう心がける」
「こちらから積極的に話しかけてみる」
といった行動をし、自分の態度を変えることで次第に周囲の態度も変わっていくことがあります。

相手に明らかに悪意があるケースでなければ、この対処法を試してみることは有用といえます。

③スタイリストになるまで乗り切る

この対処法は少し根性論的ではあるのですが、スタイリストになることを目標に下積み時代をなんとか乗り越える、という対処法もあります。

美容師のアシスタント時代は、手伝いや研修ばかりでなかなか自分のしたいことができず、サポートスタッフとして立場も強くないので、強いストレスを感じる方が多くいます。

ですが、そこを乗り越えスタイリストになると、お客様をちゃんと担当でき、自分のしたいカットやカラー、スタイルの追求もある程度はでき、やりがいが感じられるようになってきます。

もし、いま感じているストレスが「なんとか乗り越えられそうかも」というレベル感のものであれば、スタイリストになるまでやり過ごすのもひとつの対処法です。

④職場を変えてみる

「上司、先輩に相談する」「人間関係の改善にチャレンジする」といったことでは状況が変わりそうになく、「乗り越える」ことも難しい場合には、環境を変える必要があるでしょう。

別の美容室・サロンに転職する、美容師としての働き方を変えるなどの対処を取り、よりよい環境の職場を探していきましょう。

働き方については、次の「どうしてもストレスの軽減が難しい場合、働き方を変えてみる」に詳しく記載していますのでぜひご覧ください。

どうしてもストレスの軽減が難しい場合、美容師としての働き方を変えてみる

美容師が感じやすいストレスと対処法4つ!アシスタント、スタイリストの悩み

これまでに紹介したような対処法ではどうしても対処しきれないストレスがかかっている場合、働く場所や働き方を変えてみるのもひとつの手段です。

ここでは、「美容師として仕事ができる働き方3つ」と「美容師の経験・知識が活かせる働き方5つ」を紹介します。

美容師として仕事ができる別の働き方3つ

「今の環境を変えたいけど、美容師としての仕事は続けたい」と思っているのであれば、以下のような働き方の選択肢があるでしょう。

①他の美容室
②訪問美容師
③フリーランス

 

①他の美容室
もっとも直接的に美容師の経験を活かせるのは、やはり美容室です。

「今働いている美容室の人間関係のストレスが大きい」
「相談などの対処をしても改善しそうにない」
といった場合には、より良い条件の美容室を探してみましょう。

 

②訪問美容師
美容師には「美容室で働く」という選択肢の他に「訪問美容で働く」という選択肢もあります。

訪問美容とは、高齢や病気などで自力で外出が難しい方の自宅・施設に訪問してカット・カラーなどを行うお仕事です。

美容室での仕事と違い、予約の入っている時間にお客様の自宅や施設を訪問し、施術する働き方になります。

そのため、美容室で働くのとは違った環境の中での働き方といえるでしょう。

また、お客様に高齢の方が多いので、その点でも通常の美容室業務との違いがあります。

「上記のような条件の方がストレスなく働けそうだ」と思う方はぜひ、訪問美容師を選択肢のひとつにしてみてください。

訪問美容師についてさらに詳しくは、以下の記事に記載されています。

<関連記事>
→ 知っておきたい訪問美容師のメリット・デメリット| 収入の話や活動の始め方も解説

→ 訪問美容師の給料はどのくらい?サロンワークとの比較や給料アップの方法も

→ アシスタントからでも訪問美容師になれる?具体的な方法・訪問美容の始め方を解説

 

③フリーランス
近年、美容室に所属せず、フリーランスで働く美容師も増えてきています。

「長時間労働をやめて、労働時間を自分で設定したい」
「自分がやりたい仕事に力を注ぎたい」
「従業員としての人間関係とは違った人間関係の中で仕事がしたい」
といった思いを持つ方であれば、フリーランス美容師が向いているかもしれません。

ただし、フリーランスになることは「お店を持たない独立」を意味します。

美容師としてのスキルや経験が浅い状態でフリーランスになると、お客様の獲得に苦戦してしまうでしょう。

フリーランスの美容師を目指す方は、美容師としての経験やスキルを磨くとともに、自分のブランディングや集客方法についても計画しておくことをオススメします。

フリーランスの集客方法には他にも、以下のようなものがあります。

①お客様につないでもらう、紹介してもらう
②モデルハント
③ポスティング・チラシ配布
④SNSで発信
⑤ブログやホームページで発信
⑥予約アプリ
⑦訪問美容

これらの集客方法については、以下記事に詳細が載っていますので、フリーランス美容師に興味がある方はぜひご覧ください。

→ フリーランス美容師の集客方法7つ|成功するために押さえたいポイント

美容師の経験・知識が活かせる働き方5つ

美容師には美容室・サロン以外にも、美容師経験を活かして働くことができる働き方がたくさんあります。

ここでは、そのうちの5つの職種をご紹介します。

①アイリスト
②ネイリスト・エステティシャン
③美容メーカー
④ブライダル
⑤アパレル

 

①アイリスト
美容師の資格が活かせる働き方のひとつに、アイリストがあります。

なぜなら、アイリストは現在、美容師免許が必須の職業となっているからです。

美容師の仕事とも共通する「お客様の希望に合うデザインを考えて、実現したい」という思いを持っている方であれば、アイリストは有力な選択肢のひとつとなるでしょう。

 

②ネイリスト・エステティシャン
サービスを提供して、お客様に喜んでもらう働き方として、ネイリストやエステティシャンも挙げられます。

ネイリストの場合、美容師としての美的センスやデザインセンスを活かして働くことが可能です。

また、エステティシャンの場合、美容師とは少し方向性が違いますが、エステというサービスを通して「お客様に綺麗になってもらう」「お客様に喜んでもらう」ことができるでしょう。

どちらも国家資格などは必要ありません。
入社後の研修や民間資格の取得などでキャリアアップをしていくことができます。

 

③美容メーカー
美容商品の開発や製造、営業、販売などを行う美容メーカーも、美容師の転職先として考えられる職業のひとつです。

美容師としてさまざまな美容商品を使っていた経験や、お客様のカウンセリングをしてきた経験が活かせるでしょう。

 

④ブライダル
ブライダルも、美容師のスキルや経験を活かして働ける業界のひとつです。

結婚式場では、ブライダル美容師がヘアアレンジ、メイクなどを行います。

ヘアアレンジでは美容師の経験やスキルをそのまま使えるでしょうし、メイクも「お客様を綺麗にする」という点では美容師の仕事に似た目的を持っているといえるでしょう。

 

⑤アパレル
アパレル業界では、美容師として培った美的センスやおしゃれに対する感度の高さが活かせるでしょう。

特に、アパレル業界はトレンドを追う力が求められるので、美容業界のトレンドに強い方は向いている可能性が高いです。

また、アパレル業界は、接客スタッフだけでなく、スタイリスト、バイヤー、デザイナーなどさまざまな職種があるので、幅広い選択肢の中からキャリアを選び取っていくことができます。

まとめ

ここまで、「美容師あるあるなストレス」「そのストレスへの対処法」をお伝えしました。

また最後には、いまいる職場でのストレス軽減がどうしても難しい方に向けて「美容師として仕事ができる別の働き方3つ」「美容師の経験・知識が活かせる働き方」を紹介しました。

仕事においてストレスを感じることは、ある程度は避けられません。

しかしそのストレスが大きく、自分の心身を苦しめているのであれば、なんらかの対処を取っていく必要があります。

この記事で示した対処法によって、あなたのストレスが少しでも軽減されれば幸いです。

また、「美容師としての仕事ができる別の働き方3つ」で紹介した「訪問美容師」について、当サイト「GOCHOKI」では、訪問美容師になりたい方に役立つ内容の記事を多数掲載しています。

訪問美容に興味がある美容師さんは、ぜひ参考にしてください。

→ 訪問美容「GOCHOKI」のお役立ちコラム