子育てしながらママ美容師として働く!1日の流れ、復職前の事前準備、サロンの選び方を紹介
子育てをしながら、サロンで美容師として働きたいというママ美容師は決して少なくありません。
「出産、育児で美容師業から離れていたけど復帰したい」
「子育てしながらも、美容師としてのキャリアを積んでいきたい」
このように考えている人はたくさんいます。
ここでは、ママ美容師の一般的な勤務スケジュールや、美容師として復職する前の準備、子育て中のママが働きやすいサロンの選び方についてお伝えします。
また子育て中のママ美容師にオススメの働き方4選も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
子育てしながら働くママ美容師のスケジュール
子育てをしながら働いている先輩ママ美容師の一般的なスケジュール例は、以下のようになっています。
6:00 起床
6:30 朝食、お弁当作り
7:00 子どもに朝食を食べさせ、保育園の身支度
8:00 保育園へ見送り
8:30 一時帰宅、洗濯、夕食の下ごしらえ
10:00 サロン出勤
16:00 サロン退勤
17:00 保育園にお迎え、買い物
18:00 帰宅
19:00 夕飯
20:00 子どもたちをお風呂に入れる
21:00 寝かしつけ
23:00 就寝
上記のスケジュールを見るとわかるように、スケジュールはかなりタイトですが、子育て中でも美容師として働くことは可能と言えるでしょう。
ごはん作りや洗濯、子どもの身支度、お迎えなどは、パパや親と協力しながら行っている人が多いようです。
周りの人たちの協力を得ながら美容師復帰することで、より自分のキャリアに向き合えるスケジュールを立てていくことができるでしょう。
美容師として復職する前の事前準備2つ
美容師として復職する前にしておきたいことが2点あります。
1つは、緊急時の子どもの預け先を確保しておくことです。
子どもが熱を出したり風邪を引いたりして体調を崩すと、保育園や幼稚園は預かってくれません。
親や親族など、信頼できる預け先を確保できていると安心です。
それが難しい場合、託児所や病児保育を利用することも検討しましょう。
もしくは、託児所併設の美容室で働くという方法も考えられます。
2つ目は、前章で見たような、美容師復職後の一日のタイムスケジュールをあらかじめ想定しておくことです。
子どものお世話をしながら美容師として勤務する場合、
「一日で無理なく働ける時間はどれくらいか」
「週に何日勤務可能か」
「勤務に出た場合、家事や育児はどの時間で行うのか」
といったことを書き出してイメージしておきましょう。
そうすることで、あなたに合った美容師復帰のための条件が見えてくるでしょう。
子育て中のママが働きやすいサロン選びのポイント4つ
ここでは、子育て中のママ美容師が働きやすいサロンの条件を4つ紹介します。
①勤務日を自分で設定できる
まず一つ目は、出勤日を自分で設定できることです。
子育てをしていると、子どもの行事や授業参観、ケガや体調不良など、さまざまな理由で休みを取る必要が出てきます。
その際、「出勤日はサロンが決める」「土日祝は休めない」といったサロンだと、子育てと仕事の両立が難しくなってきます。
サロンへ申し込む前に、「出勤日をこちらで設定できる」という部分はしっかりと確認しておきましょう。
②講習や研修、ミーティングへの参加が必須でない
講習や研修、ミーティングが頻繁にある、また、参加が必須であるサロンも避けたほうがよいでしょう。
①でも述べたように、子育て中はイレギュラーなことがたくさん起こります。
そのような中で「◯曜日の◯時は絶対にミーティングに出ないといけない」といった条件があっては、子育てと仕事の両立が難しくなります。
出勤日の設定だけでなく、講習や研修、ミーティングへの参加が必須ではないかどうかも確認しておきましょう。
③教育制度が整っている(アシスタントからの復職の場合)
ブランクが長く、アシスタントからの復帰を考えているママ美容師の場合は、アシスタントへの教育制度が十分整っているサロンを選ぶことをオススメします。
アシスタントの成長に気を配り、教育担当がしっかりとつくサロンや、営業時間中に練習や教育をしてくれるサロンを探してみましょう。
④託児所が併設されている、近くにある
ママ美容師の悩みの種のひとつに、保育園、幼稚園への送り迎えがあります。
託児所が併設されている、もしくは近くにあるサロンであれば、送り迎えの負担を減らせます。
条件に合うサロンが見つかれば、ぜひ復職先候補に入れてみるとよいでしょう。
また、託児所併設サロンの場合、ママ美容師への理解がある職場の可能性が高いです。
まだそういったサロンの数は少ないですが、積極的に探してみましょう。
子育て中のママ美容師にオススメの働き方4選
この章では、子育て中のママにとって働きやすいオススメの働き方を4つお伝えします。
①パート勤務
②時短勤務
③業務委託
④訪問美容
①パート勤務
一つ目はパート勤務です。
パートタイム勤務のメリットは、働く時間をある程度自分で決められる点です。
サロンによっては、週3日から、1日3時間から、といった短時間での勤務を受け入れている職場もあります。
子育てと家事、仕事の両立を考えると、パート勤務で働くことは選択肢のひとつとなるでしょう。
ただ、時給制となるので、月にどのくらいの収入が得られるか、といったことは事前に検討しておきましょう。
②時短勤務
美容師として正社員で勤務しており、出産を期に美容師業から離れている場合、会社に時短勤務の申し入れをしてみるのもよいでしょう。
時短勤務を取り入れている会社であれば、正社員のまま勤務の時間を短縮して働くことが可能です。
また、会社が社会保険に加入していれば、産休、育休制度が利用できます。
産休、育休には経済的支援も支給されます。
詳しくは以下をご覧ください。
参考:
厚生労働省「産前・産後休業中、育児休業中の経済的支援」
③業務委託
美容師として十分な経験や実績を積んだ方であれば、業務委託での勤務も選択肢にできるかもしれません。
業務委託サロンでは、美容師はそのサロンと個人事業主として契約し所属します。
もっとも大きなメリットは、原則、シフトを自分で決められるという点です。
ただし、サロンの場所を借りて仕事をすることになるので、業務委託サロンでは売上に対しておよそ40〜60%の手数料を差し引かれます。
また、詳細な規定については、各業務委託サロンで異なるので、その点も注意が必要です。
④訪問美容
また、勤務時間を自分である程度設定できる働き方のひとつとして「訪問美容」という働き方もあげられます。
訪問美容とは、高齢や心身の不調・育児出産など何らかの原因で美容室へ足を運べない方のために、美容師がお客様の自宅や施設へ訪問し、ヘアカットやカラーなどのサービスを提供する仕事です。
訪問美容という美容サービスは、現在需要が高まり続けています。
なぜなら、少子高齢化が進む日本では「美容室に行って髪を切ってもらいたいけど、足腰が悪くてむずかしい」「施設に入っていて、頻繁に美容室には行けない」という年配の方が増えているからです。
そういった年配のお客様にも美容室のサービスを楽しんでもらうことのできる訪問美容は、年々多くの方に求められるようになっています。
また一方で、妊娠中のママなど、長距離の移動や外出が難しい方にも訪問美容は求められています。
ママ美容師であれば、ご自身の出産や子育ての経験を活かして、同じ立場の方にサービスを提供することもできるでしょう。
今後大きな可能性があると言われている訪問美容の分野。
あなたも一度調べてみてはいかがでしょうか。
→ ママ美容師として独立するには?子育てと仕事の両立を目指す訪問美容
まとめ
ここまで、
・ママ美容師の一般的な勤務スケジュール
・美容師として復職する前の準備
・子育て中のママが働きやすいサロンの選び方
・子育て中のママ美容師にオススメの働き方4選
についてお伝えしました。
子育て中であっても、美容師として復帰することは十分可能です。
ただし、復帰の前にある程度の準備をする必要があります。
子育てをしながら美容師として復帰をする際に、この記事の情報が参考になれば幸いです。
また、記事中で紹介した「訪問美容師」について、当サイト「GOCHOKI」では、訪問美容師になりたい方に役立つ内容の記事を多数掲載しています。
訪問美容に興味がある美容師さんは、ぜひ参考にしてください。