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訪問美容における資格・スキルの重要性と訪問美容師が自宅でもできるスキルアップ方法

2020.06.05

訪問美容サービス「GO!CHOKI(ゴーチョキ)」です。

コロナ禍において訪問美容サービスがなかなか思うようにできないと悩まれている美容師の方が多いのではありませんか?

コロナ対策をしっかり行っていても、非常事態宣言や外出自粛要請の影響で抵抗を感じてしまうお客様も多くなるだろうと予想されます。

 

その間、訪問美容師はどのように過ごせばいいのでしょうか。

今回はしばらく自宅での待機を余儀なくされている訪問美容師の方のために、「自宅でもできるスキルアップ方法」をご紹介します。

 

また、基礎知識として訪問美容における「資格やスキルの重要性」についてまとめます。

そもそも訪問美容における資格やスキルの重要性はどの程度なのか

訪問美容をするにあたって必要な資格に関しては、多くのサイトなどでも言及されています。

サイトによって「美容師資格のみで十分」や「団体の養成コースは受けておいた方が良い」など、意見は様々です。

しかし、関連資格の中には介護福祉系の資格などもあり、「どこまでの資格を取得しておくべきなのか」については語られないことが多いです。

 

そこでまずは、訪問美容における資格やスキルの重要性について見ていきましょう。

 

訪問美容を始めるうえでは「美容師・理容師資格」が必須条件

訪問美容サービスを始める際には、美容師・理容師資格以外で必要とされている資格はありません。

自治体によっては、「衛生管理要領に従うこと」を前提条件にしていたり、組合への登録が必要だったりもしますが、基本的には「必要資格は美容師・理容師資格のみ」とされているところがほとんどです。

 

GO!CHOKI(ゴーチョキ)では以前、衛生管理要領や届け出が必要な地域について調査した記事を公開していますので、気になる方はそちらも併せて読んでみてください。

◆衛生管理要領に関する記事はコチラ

訪問美容における「衛生管理要領」を分かりやすくまとめてみた(クリックで記事ページが開きます)

◆訪問美容を始めるうえで届け出が必要な地域に関する記事はコチラ

【関西2府4県+α】訪問美容を始めるうえで届出が必要な自治体を徹底調査してみた(クリックで記事ページが開きます)

 

養成コースの修了資格は「あくまでも訪問美容の知識や技術が中心」

ネット上では訪問美容組合や、NPO法人で開かれている訪問美容師養成コースの修了が推奨されていることも少なくありません。

それは決して間違いではないのですが、学べる内容があくまでも訪問美容に関する知識や技能(シャンプーの仕方・カット技法)が中心となってきます。

 

介護施設への訪問をメインに考えている訪問美容師の方の場合、その場のカット・シャンプーだけでなく、介護施設のスタッフとのコミュニケーションも視野に入れなければいけません。また、個人宅への訪問美容の場合でも、ご家族とのコミュニケーションも必要となってきます。

訪問美容師が実際に介助するわけではありませんが、円滑なコミュニケーションなどの理由から、介護に関する知識をある程度つけておく必要があるということになります。

 

介護の知識を付けるには「介護職員初任者研修」がオススメ|訪問美容師としては必須とも言える

介護系資格の中でも最重要と言われている資格だけで「介護職員初任者研修」「介護職員実務者研修」「ケアマネジャー」「介護事務」「介護福祉士」の5種類があります。

そのため、どれを取ればいいのか悩まれている美容師の方も多いのではないでしょうか?

 

この5種類の中で、訪問美容師が取っておくべき資格は「介護職員初任者研修」です。

何故なら、「介護職員初任者研修」は介護業界の入り口とも言われている資格で、介護職における基本的な知識を押さえることができるからです。

介護の知識が身につくだけでなく、介護施設スタッフとのやりとりや連携もスムーズに行えるため、お客様や介護施設の方からの信頼を得ることもできます。

 

また、「介護の知識が身につくことで、訪問美容師としてのスキルが上がった」と実感されている訪問美容師の方も多く、今や「介護職員初任者研修」は訪問美容師にとって必須の資格とも言えるのです。

 

◆訪問美容師にとって介護系資格は必須だが、自宅で取得するのは難しい

 

訪問美容師にとって「介護職員初任者研修」が必須の資格であることを紹介しましたが、自宅のみでの資格取得は現状できません。なぜならスクールへの通学や試験が必要となるからです。

しかし、資格取得に向けた勉強方法や、自宅でも出来る技術向上トレーニングはあります。

ここからは、訪問美容師が自宅でもできるスキルアップ方法を紹介していきます。

訪問美容師が自宅でもできるスキルアップ方法

資格取得が難しいとなると、技術面や知識面でのスキルアップを図るしかありません。

ここからは、以下の2つのスキルアップ方法について紹介していきます。

・技術面:家族や同居人に協力してもらい、訪問美容のリハーサルを行う

・知識面:介護職員初任者研修のテキストを熟読する

 

技術面:家族や同居人に協力してもらい、訪問美容のリハーサルを行う

訪問美容において、最もスキルアップにつながることは「場慣れ」です。

しかし、現場に出られない以上お客様を相手に経験を積むことはできません。

 

ですので、自宅でスキルアップを図るのであれば、家族や同居人に協力してもらい訪問美容のリハーサルを行いましょう。

「寝たきりの方に対してのシャンプー」や「移動式シャンプー台の使い方」など、本番を想定した練習をすれば、訪問美容師としてのスキルアップが可能です。

 

◆ただし、あくまでもリハーサルであることを理解する

 

家族や同居人の協力を得れば練習できるのですが、実際の現場では想定外のイレギュラーが発生することもあります。

必ずしも練習通りにいくとは限らないので、この方法はあくまでも「本番を想定したリハーサル」であることを理解したうえで行いましょう。

 

知識面:介護職員初任者研修のテキストを熟読する

自宅に居ながらのスキルアップ方法だと、おそらくこれが最も現実的だと言えるでしょう。

介護系の資格対策テキストを出版している「中央法規」の公式サイトでは「介護職員初任者研修」の対策テキストが販売されています。

一般に流通しているテキストではありませんが、介護福祉士の養成学校でも実際に使用されているため、「介護職員初任者研修」の資格取得を目指すのであれば読んでおいて損はないテキストです。

 

DVD教材もついているため、文字としてだけでなく、実際に使えるノウハウの蓄積もできます。

「スクールへ通うことが難しい、けれども介護系の知識を付けておきたい」という美容師さんは、こちらのテキストを一度手に取ってみてはいかがでしょうか?

まとめ:自宅での明確なスキルアップは難しいが、資格取得のための事前準備はできる!

今回、訪問美容における資格やスキルの重要性と、自宅でもできるスキルアップ方法について紹介しました。

高齢者の利用者が多くを占める訪問美容において「介護職員初任者研修」という資格が今や必須となっており、介護施設での訪問美容を行う際には、この資格の有無でお客様や介護施設からの信頼が大きく変わる可能性が出てきます。

 

現在、美容業界全体が感染症対策含め、サービスの在り方を改めて考える状況に置かれています。

それは訪問美容も同様です、今だからこそできるスキルアップ方法を試してみてはいかがでしょうか?

 

GO!CHOKIでは、自宅でも訪問美容のスキルを高めたい、という美容師の方に向けた動画コンテンツの展開も検討中です。

もちろん、ブログでも引き続き「訪問美容のお役立ち情報」を発信していきますので、是非チェックしてみてください!