BLOG

訪問美容でカラーを依頼したい方へ!利用手順や実際の様子は?どんな人が利用してるの?

2021.09.09

訪問美容でカラーを依頼しよう!gochoki

最近では訪問美容でカラーの施術を提供するお店も増えてきました。自宅や施設で髪を染められるのは魅力的ですが、はじめての利用時は以下のような不安があるかもしれません。

・カラー剤で部屋が汚れないか、掃除が大変でないか心配
・カラーが染まるまで、長時間座った状態でいられるか不安
・予約から髪を染めてもらうまでの、流れや様子を知りたい
・実際、どういった方が訪問美容でカラーを利用しているの?(自分は利用できる?)

今回は「訪問美容でカラーをお願いしてみよう」というテーマで、実際の施術内容や利用の流れ、どういった人が訪問美容でカラーを利用しているかなどをご紹介します。


【取材協力】有限会社ラブアンドピース  西川征和様  / ルーナズフロンテ  橋本真紀子 様

訪問美容「カラーメニュー」の対象者はどんな人?

髪を染めた20代の女性

訪問美容でカラーが利用できる人とは「訪問美容サービス」の利用対象者である、以下の条件に当てはまる方です。


・心身の病気や障害をお持ちの方
・ケガ等の理由より、外出による美容サービスの利用が難しい方
・妊娠前後、あるいは小さなお子様のいらっしゃる方
・上記該当者のご家族の方

 

現役で活躍される2名の訪問美容師さんにご協力いただき、実際はどういった方が訪問美容でカラーを利用されるのかをお聞きしました。

 

【カラーを利用される方の例】

ケース1.障害者施設に入られている、20~30歳の女性

障害者施設の場合、心身に不自由があり若くして施設に入られている方が少なくありません。20代~30代を中心に「オシャレ染めをしたいけれど、美容院へは通えない」「流行りのかわいいカラーに染めたい」といった女性で、カラーを希望される方が多いです。

 

【利用者の方とのエピソード】

わたしの担当する施設で、毎回カラーの施術をさせてもらう20代後半~30代前半位の年齢の女性がいます。毎回カラーの施術を楽しみにしてくれていて、いつも施術終わりに「今度はどんなカラーにしようか?」と打ち合わせして帰ります。


1か月~1か月半後に再訪問すると、いつも「前回打ち合わせした希望のカラー」を楽しみに覚えてくれていて、こちらも嬉しい気持ちになります。

 

こういった思うように外出できないながらも「可愛くなりたい・キレイになりたい」というお客様をお手伝いできることは、訪問美容師ならではのやりがいだと思います。

 

ケース2.長年カラーをされていた、在宅療養の50~70代女性

オシャレに気を遣うマダム

自宅・施設療養をされていて、ベッドから動けない・あるいは室内でのみ活動できるという50~70代の方々。女性を中心に「ずっとカラーをしていたので、外出する機会は減っても髪を染め続けたい」という方が一定数いらっしゃいます。

このようなお客様はどちらかと言えばお洒落への意識が高めで「ずっとキレイな自分でいたい」という方が多い印象があります。年を重ねられても若々しさ・美しさを意識される姿は、とても素敵ですよね。

 

ケース3.出産前~産後まもない女性&そのお子様

出産前後の20代~30代の女性のお客様で、カラーメニューを利用される方もいらっしゃいます。とくに「切迫早産」を理由に絶対安静を言い渡されている方で「体は元気なのに何カ月も美容院へ行けずストレスで……」という女性は少なくありません。

こういった方の場合は旦那さんに同伴していただき、ご本人の施術に加えて子どもさんや旦那さんのカットもさせていただくことが多いです。

【利用者の方のエピソード】

先日出産を2か月前に控えた、30歳の妊婦さんのカラー施術でご自宅に訪問しました。髪の毛自体もかなり伸びていらっしゃり「どうしても出産前にサッパリしたい」との理由で、お問い合わせくださいました。

出産前後はとくにお肌が敏感な時期でもあるので、カラー剤も通常のアルカリカラーより頭皮への刺激が少なくなるよう調整。また万一の場合に備えて、その日はご主人にもお休みを取っていただき、付き添いをしていただきました。

施術後は髪もサッパリとされ、色味もキレイに染まり大変喜んでくださいました。妊婦さんや育児中で外出の難しいお母さん世代にも、もっと訪問美容の認知が広まると良いなと思います。

 

ケース4.ご家族の介護が必要で、外出の難しい女性

自分自身は外出できるものの、ご家族のお世話や介護で外出が頻繁にできず、カラーを依頼してくださるお客様もいらっしゃいます。自身の外出のために、ヘルパーさんを呼んでご家族のお世話を任せるのは、抵抗感を感じてしまわれるそうです。

このときご依頼者様のカット・カラーに加えて、療養中のご家族のカットも一緒にさせていただく場合も多いです。

 

自宅でカラーの施術を受ける様子・流れ

自宅で施術をうける、車イスのマダム

自宅や施設でカラーの施術を受けるとなれば「何を準備すればいいの?」「カラー中の様子は?」など、気になることも多いはずです。

実際に予約をしてカラーの施術を受けるまでは、以下のような手順で進んでいきます。

1.予約&事前準備
2.訪問~施術の準備
3.施術(カラー・カット・洗髪など)
4.片付け
5.会計・次回の予約(必要な場合)


具体的な施術の流れを、施術中のポイントも交えながら見ていきましょう。

 

1.予約&事前準備

パソコンで訪問美容の予約をする女性

自身で訪問美容師さんを探す場合、ホームページやチラシに記載された、電話番号やメールアドレスへと問い合わせをしましょう。

事前に色味や自身の疾患に対して、美容師に詳しく相談したい場合は電話での連絡がおすすめです。訪問日時や利用メニュー・準備しておくものなどを、事前に打ち合わせします。

基本的に必要な道具はすべて美容師が用意をしますが、コンセントの電源・水道・自宅の椅子などは、準備をお願いされるケースが多いです。

 

2.訪問~施術の準備(所要時間10~15分)

お部屋に訪問美容の荷物をセッティングする様子

美容師が訪問し、施術前の準備を行います。

ビニールシートや新聞紙で床を養生し、カラー剤の汚れや髪が落ちるのを防止。鏡や椅子・場合によっては移動式のシャンプー台を設置し、必要な小物も合わせて準備します。


★施術時のポイント

カラーでは必要な道具が非常に多いですが、大きめのリュックや旅行バッグに詰めて、カラー剤やカラーカップ・ハケ・手袋など、サロン同様の施術ができるよう大量の荷物を持参します。

 

 

3.カラー・カット・洗髪など(所要時間:30~45分)

自宅で髪をカットしている様子

通常のサロンと同様、最初にカウンセリングをして仕上がりイメージの共有や、軽い雑談をします。色味は事前に打ち合わせしておく場合が多いですが、このタイミングで微調整をお願いすることも可能です。

セッティングした椅子に座り、服が汚れないよう首回りにタオルやクロスを巻きます。あとは通常のサロンどおり、髪にカラー剤を塗布し馴染ませ、15分ほど放置したのちに、お湯で洗い流します。

洗髪の方法はシャンプー台を持参する場合もあれば、可能な限りご自身での洗髪を推奨する場合など、サービスによって様々です。

洗髪が終わったらドライヤーで髪をブローし、ブラシで整えセット。鏡で仕上がりを確認しOKであれば、施術は完了です。


★施術時のポイント

ご年配の方・療養中の方であれば、長時間椅子に座っていることに身体的な苦痛を伴う方も多いです。そのため訪問美容サービスでは、なるべくお客様の負担にならない「時短」を意識したカラー施術を提供。

・通常より染まりが早いカラー剤を使う
・カラー中は椅子に座りっぱなしでなく、移動OKにしている
・カットとカラーをする日は、カラーを後に。そうすればカラーの待ち時間に片付けを終わらせ、滞在時間の短縮ができるため

など、サロンごとにお客様を気遣った工夫を行います。

 

4.片付け(所要時間:10分~15分)

床に敷いた養生シートの片付けから落ちた髪の毛の掃除、使用後のお湯の排水など、すべての片付け作業を美容師が行います。

この間、お客様は椅子に座ったりベッドへ寝転がったりと、通常通りの過ごし方で問題ありません。


5.会計・次回の予約

予約時に決めていたお会計金額を支払い、すべての作業が終了です。

カラーは定期的なメンテナンスが必要なため、もしサービスが気に入った場合は、次回予約もあわせて行うと良いかもしれません。

 

以上が訪問美容サービスでカラーを受ける、予約から施術までの流れでした。具体的な利用イメージは湧きましたか?

 

最後に

鏡を見て微笑むマダムと訪問美容師

今回は「訪問美容でカラーをお願いしてみよう」というテーマで、実際の施術内容や利用の流れ、どういった人が訪問美容でカラーを利用しているかなどをご紹介しました。


もしアナタが「本当は髪を染めたいのに外出が難しい」「もっとオシャレを楽しみたいのに家や施設から出られない」ことにストレスを感じていらっしゃるなら、訪問美容サービスを活用し、ヘアカラーを依頼してみてはいかがでしょうか?

 

私たち「GOCHOKI」は介護のイメージに左右されない、実力重視の施術をモットーに活動する訪問美容サービスです。登録する訪問美容師はすべて『サロンオーナー』ですので、自宅や施設でもお客様が心から満足できるカラー・カット施術を行います。
ぜひ以下のページも覗いてみてくださいね。

⇒ GOCHOKIのサービスを見てみる
⇒ GOCHOKIの過去コラム記事を読んでみる



【今回取材にご協力いただいた、訪問美容師さま】

西川征和 様(LOVE&PEACE 代表  スタイリスト)

鳥取県鳥取市で美容室air (エアー), DIVA(ディーバ), ”h”(エイチ)と、マツエクサロンLilou(リル)を展開する「有限会社LOVE&PEACE」の代表兼スタイリスト。「美容には人を幸せにする力がある」を掲げ、美容師の素晴らしさを次の世代に伝えていく事をミッションに活動している。上記サロン業と並行して、鳥取市を中心に訪問美容サービス「torip-トリップ」を展開中。

サロンHP:https://loveandpeace-air.com/

訪問美容サービスtorip -トリップ:https://loveandpeace-air.com/andsalon/torip/


 

橋本真紀子 様(Luna’s Frontier 代表 スタイリスト)

鳥取県鳥取市にて完全予約制のプライベートヘアサロン『Luna’s Frontier』のオーナー兼スタイリストを務める。「いつまでも若々しくキレイでいたい」女性のための、新感覚のヘッドスパ・深眠タッチセラピーや水素吸入などを用いた「痩せない髪」をつくる施術を提供。店舗サロンと合わせて、質にこだわった訪問美容サービスも手掛ける。

サロンHP:https://www.lunas24.com/

※訪問美容サービスも上記HPよりご予約ください。